教養学(英語)
所属メンバー
| 専任講師 | バワール ウジャール (Bhawal Ujjal Kumar) |
講座の特徴
本講座は,歯科医師国家試験における英語必須問題への対応を基盤としながら,大学病院での外国人患者との診療コミュニケーション,さらに研修医・留学・大学院 (PhD) 進学までを見据えた,医療と直結した英語教育を行います。単なる文法や読解にとどまらず,疾患の病態,治療,予後,リスク説明といった医学的内容を英語で正確に理解し,表現できる力の養成を重視しており,学生は国家試験対策に加えて,臨床現場や国際的な医療環境でも通用する実践力を身につけることができます。
本講座では英語を「試験のための科目」ではなく,「国家試験・臨床・研究・留学をつなぐ医学の共通言語」として位置づけています。分子生物学,再生医学,がん研究,加齢医学などの研究分野における国際的な研究活動の経験を背景に,英語論文の読み方,専門用語の使い方,論理的な説明の仕方を授業に取り入れています。こうした学びを通して,学生が将来,国内外の優れた大学や病院で研修・研究を行い、歯科医師として国際的に活躍できる基盤を築くことを本講座の目的としています。
研究内容・研究業績
本講座担当教員は,分子生物学,再生医学,がん研究,加齢医学を基盤とした医歯学研究を国際的な視点で推進しています。アジアを中心とした海外の大学・研究機関とも連携しながら,がん,炎症,組織再生,加齢関連疾患の分子機構の解明に取り組み,歯科医学を分子医学の視点から発展させることを目指しています。また,国際学術誌の副編集長や編集委員として論文の査読・編集にも携わり,国際的な研究の質の向上に貢献しています。
これまでの研究成果は,International Journal of Oral Science (インパクトファクター約12) をはじめとする国際的に評価の高い学術誌に,100編を超える査読付き英語論文として発表されています。これらの成果は,口腔疾患の分子機構の理解や新しい治療戦略の基盤となるとともに,英語論文の読み方・書き方,国際共同研究の進め方といった形で,本講座の教育にも活かされています。
主な研究テーマ
本講座では,歯科医学を分子医学の視点から発展させることを目的として,以下の研究テーマに取り組んでいます。
1.炎症・免疫と口腔疾患の分子機構
歯周病や口腔粘膜疾患における炎症反応や免疫応答を,転写因子,サイトカイン,マイクロRNA (miRNA) などの分子レベルで解析し,慢性炎症がどのように組織破壊や疾患の進行につながるのかを明らかにします。
2.がんの発生・進展を制御する分子ネットワーク
口腔がんをはじめとする上皮系腫瘍において,低酸素応答,エピジェネティクス,細胞周期制御,がん微小環境が腫瘍の悪性化や薬剤耐性に与える影響を研究し,新たな治療標的の探索を行っています。
3.再生医療と骨・軟組織の分子生物学
歯槽骨や口腔軟組織の再生に関わる幹細胞,成長因子,細胞外マトリックスの分子制御機構を解析するとともに,エクソソームやアポトーシス小体 (apoptotic bodies) などの細胞外小胞を介した細胞間情報伝達に注目し,創傷治癒や組織再生の分子基盤を解明しています。これらの知見を,インプラント治療や歯周組織再生などの臨床応用へとつなげることを目指しています。
4.加齢・環境ストレスと体内時計が骨代謝に及ぼす影響
加齢や環境ストレスによって生じる体内時計(概日時計)の乱れが,骨代謝や炎症応答に及ぼす影響を分子レベルで解析しています。特に,歯列矯正による歯の移動の過程において,miRNAを含む分子制御ネットワークが骨リモデリングや組織修復にどのように関与するかを明らかにし,より安全で効率的な歯科治療につなげることを目指しています。
5.分子情報に基づく個別化歯科医療の基盤構築
遺伝子発現,エピジェネティクス,miRNAなどの分子バイオマーカーを用いて,疾患の予測,治療反応,予後評価を可能にする個別化歯科医療の基盤構築に取り組んでいます。
連絡先
TEL:047-360-9314
E-mail:bhawal.ujjal.kumar@nihon-u.ac.jp


