教養学(物理学)

所属メンバー

教授小倉 昭弘
専任講師中島 基樹

講座の特徴

 松戸歯学部で物理学を開講する目的は二つあると考えている。
 一つは,物理学の講義と実験を通して,人類の自然に対する見方・考え方を学ぶことである。自然科学は,実験・観察から現象にあてはまる法則性を発見・演繹し,それを未知の現象に適用することによって発達してきた。自然科学の中でも物理学は,現象の捕え方 や数学による表現が最も早く確立された分野である。それらを追体験することによって,人類がいかに自然をとらえてきたかを学ぶことである。
 もう一つは,歯科学を学ぶ基礎としての物理学である。二年次以降で学修する科目の中に物理学の応用に関する学問がある。そこで講義や実験には,それらに対応する基礎的なテーマを用意している。それらを学び知識を持って二年次以降の専門科目に備えるようにしている。

研究内容

研究は各自で行っている。


小倉 昭弘

 専門は理論物理学である。現在は示量変数(外延量ともいう。加算できる量のこと,つまり保存則の成り立つ物理量の意味である。)による古典物理学の取り直しを行っている。今まで物理学は力学や熱学や電磁気学など各分野によってその考え方やテクニックが存在していた。それらを示量変数によるとらえ直しによって自然現象の新しい見方を作ることを目的としている。


中島 基樹

 研究分野はX線天文学である。現在は国際宇宙ステーション搭載全天X線監視装置M A X Iの運用とデータ解析に携わっている。主な観測,研究対象として挙げられるのが,太陽質量の10倍以上の星と連星をなす中性子星のX線星である。このタイプの連星は,恒星進化と宇宙全体の物質進化との関連で現在注目されている研究対象の一つである。

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