教養学(数理科学)

所属メンバー

教授堀畑 聡

講座の特徴

 数学は計算や自然科学の法則を表現するためだけでなく,論理性や筋道を通した考え方を養う学問でもある。今日、大学数学の基礎として位置づけられているものに「微積分」,「線形代数」,「ベクトル解析」,「確率・統計」などがある。

 講義では,1年次前期の科目として数学1(微分・積分)および統計学,後期の科目として数学2(線形代数)を開講している。この講義により,あらゆる学問に必要な筋道を立てた考え方を養うため,数学を通して論理的思考を身につけるための知識と態度を修得する。医療系学生として,より良き論理的思考を養うために微分・積分,線形代数の学習により問題解法に必要な基本的知識・態度を身につける。また,統計学の学習を通して数値データの解析や処理などの基礎を学び,理解することを目的とする。


研究内容

 振動や音などの非定常信号による解析や新しい非定常信号の解析法の開発などを行ってきた。具体的には故障診断,生体信号や音声信号の解析など,様々な分野での信号解析のシステム構築を目的とした。現在は,信号解析だけでなくカオス・フラクタル理論などの非線形物理学の理論を合わせて,脳波,心拍.血流などの信号を総合的に解析・評価するシステムの研究を進めている。

 一方,プラズマ物理学,非線形物理学および量子力学などの分野の基礎研究も行っている。たとえば,惑星の渦構造を非線形物理学の理論を使いモデルを構築することや量子力学においてはウイグナ一分布の意味と信号処理との関連性に関しての研究などである。このような物理学の基礎研究もこれからは積極的に取り組んでいきたいと考えている。

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