歯周治療学

所属メンバー

教授
小方 賴昌
准教授
高井 英樹,中山 洋平
助教
齋藤 由未,高井 瑞穂,山口 亜利彩
専修医

小鹿山 希,勝又 剛,小林 諒,坂本 昌之,

武田 萌,中川 就太,福岡 菜見子,細野 恒太

守屋 叡,山崎 真依,山﨑 陽祐,山田 憲

講座の特徴

 3年次後期,4年次前期における「歯科保存学1」および「歯科保存学2」の講義・実習を通して,(1)歯周病の分類,病因・病態に関する基礎知識,(2)歯周病のリスクファクターを含めた病因の除去を目的とする歯周基本治療,(3)歯周基本治療では改善できない病因を改善するための歯周外科治療等の内容についての教育を行っている。
 国民の歯周病の罹患率は,50歳前後では90%以上にもなる。さらに歯周病は,糖尿病を含む様々な全身疾患と関連する生活習慣病であることから,国民の歯周病予防への関心が高まっており,その予防と治療の社会的意義はきわめて大きい。このような背景を踏まえ,5年次臨床実習では,学生が的確な検査・診断および歯周治療が行えるように,知識の整理のみならず,技能の習得にも力を入れている。
 具体的には,(1)ブラッシング指導,(2)スケーリング,(3)機械的歯面清掃,(4)スケーリング・ルートプレーニング等,配当患者を対象とした患者教育や自験を行っている。また,歯周組織再生療法を含めた歯周外科治療の見学・介補を通じて,中等度∼重度歯周炎患者に対する治療方法の理解を深めている。

研究内容

 歯周病の病因は,(1)細菌因子(初発因子:歯周病原菌),(2)宿主因子(全身および局所),(3)環境因子の3つであり,これらと宿主の免疫応答とのバランスが歯周病の病態や治療効果に影響する。そのため,研究分野は基礎研究を含めて広範囲に及ぶ。歯周病の病因・宿主マーカーの評価,歯周病の病態評価,治療効果判定等,臨床研究でのエビデンスが要求されている背景がある。本講座では,それらを確証し得る基礎研究および臨床研究を積極的に行っている。主な内容は以下の通りである。
(*研究業績は,下記HP「歯周治療学講座Webサイト」をご参照下さい。)

1.歯周病関連miRNAの解析と臨床応用への基礎研究
2.歯肉接合上皮特異的遺伝子の発現調節機構の解析と臨床応用への基礎研究
3.歯周病関連エクソソームの解析と歯周病の病態及び治療効果との相関分析
4.歯周病の病態及び治療効果を反映する唾液,歯肉溝滲出液中バイオマーカーの解析
5.歯周病に関連する全身疾患と歯周病の共通バイオマーカーの解析
6.歯周組織関連転写因子と歯周組織構成細胞への影響の解析
7.歯周外科治療(FGF2製剤を主とした歯周組織再生療法)の治療効果の分析
8.歯肉接合上皮特異的遺伝子と歯面接着機構の解析
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