有床義歯補綴学
所属メンバー
教授 | |
専任講師 | |
助教 | 井上 正安,小川 晃奈,小出 恭代, |
専修医 | 木村 純,古賀 麻奈花,櫻井 萌絵,佐藤 佳奈美, 髙野 光司,樽川 禅,野口 奈保子,藤井 あゆ, 古谷 佳輝,望月 麻央,山崎 亜莉紗,連記 真 |
講座の特徴
【有床義歯補綴学講座の教育】
日本大学の教育理念である自主創造を具現する日本大学教育憲章「自ら学ぶ・自ら考える・自ら道を切り開く」を有床義歯補綴学のカリキュラムを通して育むことを使命としている。歯科医学総合講義1・2において一般になじみの少ない補綴学の歯科臨床における役割と意義を講義形式で学び,将来,各自が補綴学を通して活躍できる歯科医師のキャリアについて考える。3年次補綴学1では通年で補綴装置(総義歯・局部床義歯)の製作を体験・実践し,補綴装置は論理的な知識と基本的な技能を基に製作されることを学ぶ。その過程を通して,はじめて補綴装置を製作する挑戦力,初級者として何が達成でき,何が不足しているのかを考える省察力,また,将来の医療を担う人材として必要な他者との協働力とコミュニケーション力を育むグループ学修を活用したカリキュラムを構成している。
5年次臨床実習は,5人程度のグループで患者さまを担当し,3年次の基礎実習の復習と,患者さまと接する倫理観を深め,患者さまの問題を解決することを通じ論理的な問題解決力を育む。歯科医学総合講義5,6年次課題別臨床実習および歯科医学総合講義6では有床義歯補綴学の知識を統合し,来たる歯科医師国家試験とその後の臨床につなげることを目的とする。
【有床義歯補綴学講座の臨床】
臨床講座として,口腔の機能が低下または喪失した患者様に有床義歯補綴装置を用いた機能と審美回復を補綴科外来で行なっている。その他に,顎関節・咬合科,口腔インプラント科,口・顔・頭の痛み外来,口腔機能検査外来,オーラルフレイル外来など多様な領域における診療活動を付属病院において展開している。
研究内容
【有床義歯補綴学講座の研究】
講座員は自主創造の理念のもと,自ら研究領域を学び,自ら新たな研究課題を考え,自ら新たな領域と知見を切り開くことを目的とし幅広い臨床研究・基礎研究などに取り組んでいる。講座で取り組んだ主な科学研究費助成事業研究課題と研究代表者を記す。
1)口腔機能に関わるアウトカム研究
・咀嚼音を嚥下まで連続で音響解析する新しい咀嚼検査法の開発で国民の食力と栄養を支援:河相安彦.基盤(C)
2)老年医学・歯学に関する研究
・「食」を通じて健康寿命延伸を実現する口腔機能・栄養摂取の複合向上プログラムの開発:五十嵐 憲太郎.若手研究
・義歯安定剤利用ガイドライン構築に関する基盤研究:マルチセンター前向き臨床研究:河相安彦.基盤(B)
3)補綴装置の臨床効果に関する研究
舌圧と快適域を応用した口腔機能改善を目指す新たな機能的咬合高径決定法の確立:鈴木亜沙子.若手研究
4)生体材料等に関する開発の研究
自己硬化型生体骨アパタイトの埋入による生体適合性の観察と骨再生材料の新規開発:中田浩史.基盤(C)
骨粗鬆症モデルラットへ生体骨アパタイトによる骨造成への挑戦と骨再生材料の開発:佐藤佳奈美.若手研究
骨粗鬆症モデルラットへ生体骨アパタイトによる骨造成への挑戦と骨再生材料の開発:佐藤佳奈美.若手研究
5)教育学に関する研究
国際口腔顔面痛分類に基づく臨床推論アルゴリズムを解明し教育カリキュラムに展開する:大久保 昌和.基盤(C)
臨床判断能力の習得のためのバーチャルペイシェントの開発:大久保 昌和.基盤(C)