共用試験について

共用試験とは,臨床実習の開始前と終了時に実施されるもので, 実際に患者さんと接する際に必要な知識・態度・技能を身についているか否かが評価される試験です。
【臨床実習開始前】
臨床実習の開始前に実施される試験は,CBT(Computer Based Test)とOSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination)という試験で構成され, 臨床実習を行うための“仮免許試験”といえるでしょう。
CBTは,コンピュータを利用した試験で,基本的知識や応用力が評価されます。
OSCEは,医療面接の課題と治療手技に関する課題があり,態度・技能が評価されます。
CBTとOSCEは,(運転免許に例えると,CBTは学科試験,OSCEは技能試験の関係です)どちらかだけできれば良いというものではなく,両方に合格して初めて臨床実習に進めることになります。
【臨床実習終了時】
臨床実習の終了時には,Post-CC PX(Post-Clinical Clerkship Performance eXamination:診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験)という試験が行われます。
Post-CC PX は,CPX(Clinical Practice eXamination:臨床実地試験)とCSX(Clinical Skill eXamination:一斉技能試験)という試験で構成されます。
CPXは,併設の病院で行われ,患者診療おいて主に態度が評価されます。
CSXは,模型を用いて行われ,基本的な診療技能の修得状況が評価されます。
どちらも臨床実習を通じて総合的な臨床能力が身に付いているかが評価される試験です。
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