共用試験について

臨床実習開始前の4年次生を対象に,全国の医科・歯科大学で実施されるもので,実際に患者さんと接する際に必要な知識・態度・技能を身につけているか否かを判断するシステムです。臨床実習を行うための“仮免許試験”といえるでしょう。
知識については,コンピュータを利用したCBT(Computer Based Test)という試験で判断され,基本的知識や応用力が問われます。コンピュータに蓄積された数万題の中からランダムに出題されるため,一人ひとり問題が異なる点が大きな特徴です。
態度・技能は実技試験OSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination)で評価されます。OSCEには,主に患者さんとのコミュニケーション能力・情報収集能力を見る医療面接の課題と治療手技に関する 課題があります。受験者はそれぞれの課題が設定された,いくつかのステーション(試験場)を順に回り,試験が進められます。
CBTとOSCEは車の両輪の関係。どちらかだけできれば良いというものではなく,両方に合格して初めて臨床実習に進めるのです。
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