講座の特徴
本講座は,耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域における診療と研究を基盤とし,口腔・顔面・頭頸部にまたがる疾患を総合的に取り扱うことを目的として設置されています。所属メンバーは耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医と脳外科専門医です。これらの領域は,局所解剖学的・生理学的に密接に関連しており,従来の診療科の枠組みでは,耳鼻咽喉科,頭頸部外科に加え,脳神経外科などの分野とも深く関わっています。
頭頸部領域の症状は,一見すると耳鼻咽喉科領域や口腔内に限局しているように見える場合でも,その原因が必ずしも同一領域に存在するとは限りません。したがって,症状の局在のみに基づいて診断や治療範囲を限定することは適切ではなく,広い視点からの評価と学際的な知識が不可欠です。こうした考えに基づき,当講座では耳鼻咽喉科では咽喉頭酸逆流症を中心に臨床研究を行い,脳外科医である原野が中心となり「口・顔・頭の痛み外来」を,歯科医・口腔外科医と連携しながら,頭頸部・顔面・口腔領域における疼痛の総合的診療を行っています。
また,難治性顔面痛の代表である三叉神経痛に関しては,診断および治療の高度化を目指し,臨床研究にも積極的に取り組んでいます。さらに,頭頸部癌(特に口腔・舌領域)についても,関連診療科との連携のもと,臨床研究と診療を展開しています。