摂食・嚥下リハビリテーション外来
摂食・嚥下リハビリテーション外来は,乳幼児から高齢者まで食べることでお困りの患者さんを診療する科です。食べるということは栄養摂取の面だけでなく,人が生きていく上で楽しみでもあります。しかしながら,口の機能を上手に発揮できない人や飲み込む機能が低下した人は,窒息や誤嚥性肺炎の危険性が高まります。おいしく,楽しく食べて頂くだけでなく,それらを予防する上でも重要となります。摂食・嚥下障害の原因はさまざまで,「ムセる」「飲み込めない」「口から食べられない」「食べ物が口からこぼれる」「食べ物が口の中に残る」「よだれがでる」「かまない」「離乳食が上手にたべられない」などの症状からご自身やご家族の方が気付く症状もいくつかあります。食べ物が食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」は肺炎の原因になり,その症状にご本人も気が付かない場合もあります。また,「食べ物を認知することができない」「食べ物が口の中に入っているのに飲み込まない」「食べ物を口にうまく運べない」「肺炎を繰り返す」といった症状も摂食・嚥下障害の代表的な症状です。脳性麻痺・知的障害・各種症候群・脳血管障害・神経筋疾患・腫瘍・唇顎口蓋裂・炎症性疾患などが原因となり,その対象は赤ちゃんから高齢者まですべての年代となります。近年,誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが重要だということが認識されるようになりました。さらには,口の機能を健康に保つことが人のQOL向上に不可欠であることが明らかになっています。このような観点から,より質の高いリハビリテーション医療を提供することが当外来の使命です。
エックス線を用いた嚥下障害の検査

内視鏡を用いた嚥下障害の検査



<摂食・嚥下リハビリテーションの対象となる方>
○チューブで栄養を取っている方
○食べるとむせる方
○生まれつきのご病気で食べる事が困難な方
○脳梗塞,パーキンソン病などで食べる事が困難な方
○認知症で食べることが困難な方

赤ちゃん,お子さん,大人の方,ご高齢の方,年齢は問いません。受診される方は,障害者や高齢者施設あるいは他の医療機関からの紹介で受診される方が多いのですが,必要に応じて近隣の障害者および高齢者施設へ出向いてのリハビリテーションも行っております。

<リハビリテーションの実際>
リハビリテーションの実際では,その人の既往歴や現病歴を聞いた上で客観的評価を行い,必要に応じて超音波検査,X線透視検査,内視鏡検査などを用いて診断して,その方にあったリハビリのプログラムを立案しそれを指導します。摂食・嚥下リハビリテーションは,適切な姿勢や食事の道具選びなどの食環境,適切な食物の形態や調理方法などの食内容を整えた後,お口の機能訓練を行います。機能訓練には実際に食物を用いて行う方法と食物を用いない方法があり,それらを組み合わせて行います。リハビリテーションは,歯科医のみで行うのではなく,病院内でチームを作り遂行していきます。すなわち,必要に応じて脳外科,内科,口腔外科,放射線科,看護科,歯科衛生士科と密に連携をとって行います。効果的なリハビリを行うためには,各科の専門領域を生かしてアプローチすることが必須だからです。

<外来日>
原則,水曜日
嚥下障害は窒息や誤嚥性肺炎の危険性を高めます。適切な治療、リハビリテーションを受けましょう。
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が認定した認定士が指導いたします。
紹介状をお持ちの方でも事前にご連絡ください。
ご予約をお取り次第,こちらから案内状および食べることに関する調査票をお送りいたします。

<連絡先>
日本大学松戸歯学部付属病院 摂食・嚥下リハビリテーション外来
担当:猪俣英理,三田村佐智代
責任者:野本たかと
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