病院長挨拶

病院長メッセージ

日本大学松戸歯学部付属病院 病院長
平山 聡司
 ひらやま さとし

2023年(令和5年)4月1日から日本大学松戸歯学部付属病院病院長を拝命いたしました。付属病院ホームページを閲覧してくださっている皆様には、日頃から多大なるご支援を賜っておりますことを心より感謝申し上げます。

日本大学松戸歯学部付属病院は1971年(昭和46年)に日本大学松戸歯科大学付属歯科病院としてスタートいたしました。2006年(平成18年)には、現在の病院棟完成と同時に医科診療科の増設に伴い日本大学松戸歯学部付属病院と改称し、現在に至っています。開院以来52年、千葉県北西部東葛地域の歯科医療における中核病院として、患者の皆様に安心で良質な歯科医療の提供と歯科医療に貢献できる歯科医師と歯科衛生士の育成に努めてまいりました。

さて、2017年に超高齢社会に突入した我が国は、高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)の推計で2025年には30%、2050年には37.7%に達すると見られています。そのような中で健康寿命延伸のためには、「口腔の健康」が重要であり、加齢による心身の衰え(フレイル)は、口腔状態の悪化や機能の低下(オーラルフレイル)と深くつながっていることが明らかとなっています。つまり、誰もが望む一生涯口から食べられること、楽しく会話できるというQOL(生活の質)の維持・向上に歯科医療が大きく関わっております。このような時代の要請に対応するため本付属病院では、2021年(令和3年)より小児から高齢者に至るすべてのライフステージにおいて適切な治療が行えるよう口腔機能の維持・管理と未病患者の「予防」にシフトした診療科および外来の設置を進めてまいりました。

具体的には、「口腔健康管理部」に「子どもの口の発達外来」、「オーラルフレイル外来」および「歯周病管理外来」を設置し、本年4月から、「医科診療部」に従来の内科、脳神経外科、頭頸部外科・耳鼻咽喉科に加え「心臓血管外科」を開設し、心臓ドック・血管ドック外来での検査内容もリニューアルいたしました。このように歯科的治療だけでなく、患者の皆様に必要な医科的治療もご提供できるよう医科と歯科医療の連携充実を図っています。さらに「医療連携科」では、本付属病院を受診して頂きながら病気等により通院が困難となった患者の皆様へ医療サービス継続のために訪問歯科診療の充実を図ってまいります。

一方で、大学病院は教育病院としての機能も有しています。本付属病院にとって、次世代を担う歯科医師や歯科衛生士の育成は大切な使命であり、特に学部学生は共用試験に合格し、一定の知識と技能を備えたスチューデント・デンティストとして国が求める診療参加型臨床実習で学修を積んでいます。患者の皆様には、直接ご協力をお願いする場合がございますが、ご理解をお願いいたします。

患者の皆様に「松戸歯学部付属病院で診てもらって良かった」と喜んでいただけるよう、お一人お一人と真摯に向き合いながら、口腔の健康を守る砦として教職員が一丸となって責務を果たせるよう尽力してまいります。

今後とも本付属病院の医療活動に、一層のご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

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