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祝開校・開院40周年

日大松戸歯学部付属病院は昭和46年(1971)に開院し,この度40周年を迎えました。平成18年4月には新病院棟が完成し,現在に至っています。今回は開院当時にタイムスリップします。

「昔を語る」

医院長
和田 守康 病院長(第11代)
私が日本大学松戸歯科大学(現日本大学松戸歯学部)に同級生14名とともに助手として採用されたのが,開院後3年目の昭和49年4月でした。実のところ,私は学生時代に故谷津三雄先生の麻酔学教室に所属していた関係で,昭和46年の一期生の授業に参加したことがあります。当時は,交通の便が悪い(流山街道のバスのみ)ばかりか,地盤が悪く,尾瀬の木道ならいざ知らず,大学前の道路から建物にアクセスする通路に工事用の板が敷いてありました。水はけも悪く一歩間違えてぬかるみに足を踏み入れようものなら大変でした。また,学内や近隣に食堂,コンビニも無かったので,弁当を持参していない教職員や学生は,朝の時点で給食センターに予約しておかないと昼食抜きで1日を過ごすことになるという大変な状況でした。
そして,2階診療室の治療用チェアは半分程度が未使用のままで,ビニールシートで覆われており,昼の診療時間帯も今では考えられないほどに閑散としていたことを覚えています。
このような環境でしたが,教職員にも学生にもそれぞれが一体となって新しい大学を創ろうとする気迫に満ち溢れていたようにも思われます。それから,時代が推移し大学構内にバスが乗り入れるようになってから,それまで田畑であった近隣の市街化が急速に進んだように思います。これは,大学が出来たための副産物であり,当院40年の歴史は地元の振興にも大きく寄与しているのではないでしょうか。



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