研究装置

住石放電プラズマ焼結装置

稼働状況  月 日
製造会社・型 住友石炭鉱業株式会社/Sumitomo Coal Mining Co.Ltd.・“DR.SINTER LAB.TM” 型式:SPS-511S
設置場所 口腔科学研究所先端歯科生体材料・技法開発研究室
利用代表者 根本 君也
特 色  真空プラズマ燒結装置は黒鉛ルツボに充填した粉末に真空下で圧力をかけ,通電によって発生したプラズマ中で燒結成形を行う。この燒結法は一般工業界でも先進技術として脚光を浴びているが,歯科材料への応用は未知の領域であり,新物質開発の可能性に大きな期待がもてる方法である。
 最大の特徴は,金属はもとよりハイドロキシアパタイトなどの無機物質から熱硬化性樹脂などの有機物質に至る広範な材料に応用が可能で,さらに粉末の混合状態,温度・圧力・電圧・電流・時間などの燒結条件を制御することにより,傾斜組成の新材料,多孔質—緻密質など新しい組織の燒結材料を作ることができる。また,アルミナのような融点の高い物質,チタンのような酸化性の強い物質,チタンとアパタイトなど通常では混合することができない混合物質,緻密芯材から表面にかけて多孔質体への傾斜組成・組織材料など従来加工することが困難であった物質を容易に創製することができる。
 本装置の稼動によって従来の概念にとらわれず,機能を追及して帰結した理論に基づいて設計した材料を試作することができるので,快削性チタン材料・インプラント埋入体など先端材料の開発に威力を発揮し,さらに表面コーティング加工の新規ターゲット作製など先端技術開発にも支援が期待できる。
利用方法  

| Back |