学術フロンティア推進事業(平成13年度選定)
研究総括代表者:大竹繁雄
代表者:根本君也
副代表者:安孫子宜光
副代表者:山本正文
口腔機能の再構築は歯科医療の最大目標であり,全身の健康維持促進にも多大な貢献を果たす。この目標の達成には基礎と臨床の多領域の先端医学研究が必須である。基礎医学研究は最終的に歯科医療に生かされてはじめて社会に貢献できるものとの思想から,基礎研究と臨床応用の両者の連携を重視して推進する。本研究プロジェクトは歯科先端材料・先進技法による口腔機能の再構築と題し,幹細胞の応用研究を含む組織再生医学,新規生体代替材,ヒトゲノム利用によるバイオサイエンス技術,先端材料の開発応用などの基礎的研究からインプラントシステムや無痛治療に至る臨床応用まで,一貫して先進技法による口腔機能の再構築に取組み,21世紀の歯科研究ならびに医療を大きく飛躍させたいと願っている。
目的を達成させるために研究組織は,5つの研究班に研究グループを設け,複数の研究課題について研究を多角的に推進することとしたため,有機的な連絡を図ることが重要となり,研究連絡会の開催,ニュースレターの発行,学内学会での報告,日大口腔科学への論文投稿などを通して相互の連携・調整を行うと共に定期的に進行状況を確認する機構を設けた(参考資料1.研究組織)。
研究組織の構成は,1班の口腔組織再生医学は口腔組織の分化誘導研究,骨タンパク質研究,形態形成研究グループ,2班の新規代替埋入材料の開発と応用は細胞組織応用系代替埋入材料研究,機能タンパク系代替埋入材料研究,生体親和性物質応用系代替埋入材料研究グループ,3班の歯科先端材料・技術の開発と応用は歯科先端材料研究,歯科先進技術開発研究グループ,4班の先進診断技術の開発と応用は歯科疾患の遺伝子診断の開発と応用研究,生体機能からみた顎口腔機能の診断と応用研究,初期う蝕検出装置による診断法の開発研究グループ,5班の全身諸機能を基盤とする口腔環境の再構築は咀嚼・嚥下・唾液腺機能回復に関する介護予防の研究,遺伝子導入法による口腔機能の促進研究,免疫療法とフッ化物応用による宿主強化法研究グループに分類し,それぞれに研究課題を配置した。各研究課題ごとに進められる研究成果のうち新規開発による材料は多種の口腔機能の再構築に応用され,組織再生医学による基礎研究は個々の研究成果のみならず機能再構築への応用に際して成功の可否を握る鍵となる(参考資料2.研究の概要)。
歯科医学・医療を飛躍的に向上させる大きな目標を達成させるためには,個々の研究にとどまらず,学内外はもとよりグローバルな研究成果を有機的に結合,発展させ,広範な研究者が効率良く成果をあげる得るプロジェクトを設置することが必要である。
すなわち,意義ある研究を推進するためには毎年4〜5人の海外派遣研究者を擁している本学部の英知を集約し,派遣先などとの共同研究によって所期の成果を可能とする。国内33機関,国外18機関の約60名からなる他機関研究者との共同で総勢150人を超す研究者と50を超す研究課題による一つのプロジェクトを進めるに当たっては,研究拠点が是非とも必要である。
本プロジェクトの推進により,21世紀の初頭を飾る歯科医療の進展,延いては国民の医療福祉に大きく貢献することが期待できると考える。
平成13年 4 月 4 日制定
平成15年 4 月 28日改正
平成15年 4 月 1 日施行
(目 的) | |
第1条 | この申合せは,文部省から採択された平成13年度・私立大学学術フロンティア推進事業(フロンティアH13,以下事業という)における研究活動を適正かつ円滑に遂行することを目的とし,運営に伴う必要事項を定める。 |
(研究組織) |
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第2条 | 事業実施に係る研究組織は別表1に定める。 |
2 | 研究組織の役割は,次の各号による。 |
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(代表者会議の設置) |
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第3条 | 本事業を統轄するため,代表者会議を置く。 |
(代表者会議の構成) |
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第4条 | 代表者会議は,研究総括代表者,代表者,代表者代行,副代表者,研究班責任者及び所管課長をもって構成する。 |
(代表者会議の職務) |
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第5条 | 代表者会議は,次の各号に掲げる事項を行う。 |
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(研究グル−プ責任者会議の設置) |
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第6条 | 本事業の円滑な運営を図るため,研究グル−プ責任者会議を置く。 |
(研究グループ責任者会議の構成) |
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第7条 | 研究グル−プ責任者会議は,第4条に定める代表者会議構成員のほか,研究グループ責任者をもって構成する。 |
2 | 研究グル−プ責任者会議をやむをえず欠席する場合は,当該研究グル−プの代理出席を認めるものとする。 |
3 | 構成員の任期は役職上の構成員を除き,本事業の終了までとする。 |
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第8条 | 研究グル−プ責任者会議は,次の各号に掲げる事項を行う。 |
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(研究班会議の設置) |
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第9条 | 研究の円滑な遂行を図るため,研究班会議を設置する。 |
2 | 各研究班の責任者のもとに,研究グル−プ責任者をもって構成し,必要により研究ユニット責任者を含めることが出来る。 |
(所 管) |
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第10条 | 本事業に関する事務は,研究事務課が所管する。 |
附 則 1 この申合せは,平成15年4月1日から施行する。 2 この申合せは,事業の終了をもって廃止する。 |
●代表者会議● |
●責任者会議● |
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研究総括代表者(学部長) | 大竹 繁雄 | |
代表者 | 根本 君也 | |
副代表者 | 安孫子宜光 | |
副代表者 | 山本 正文 | |
1班研究班責任者 | 小方 頼昌 | (安孫子,小方,鈴木(久) ) |
2班研究班責任者 | 安孫子宜光 | (寒河江,早川(徹),松島) |
3班研究班責任者 | 池見 宅司 | (會田,池見) |
4班研究班責任者 | 前田 隆秀 | (前田,伊藤(孝),根本) |
5班研究班責任者 | 小林 清吾 | (山本(浩),城座,小林(清)) |
研究所事務課長 | 田村 武 | |
幹事 | 坂本 正尚 |