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神経歯科外来
Department of Clinic of 
Neurological Dentistry

神経歯科外来のご案内

 受診をご希望される方は、予約をとっていただき、水曜日午前9時〜午前11時に紹介状持参の上ご来院ください。

 日本大学松戸歯学部付属病院では、平成23年4月から顎脳機能センター内に口とあごの不随意運動症のために歯科治療が困難な患者様の義歯治療やリハビリテーションを行う目的で日本初の神経歯科外来を設立しました。
 治療の対象とする患者様は、「唇をすぼめる、舌が動く、飛び出す、口をもぐもぐさせる、あごを突き出す、歯を食いしばる、口が勝手に開いてしまって閉じない」といった症状を示す、オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)と呼ばれる口とあごの不随意運動症で、集学的治療を歯科口腔機能の専門医員と脳神経外科の専門医員が連携して行っています。

 口下顎(あご)ジストニアは、「口腔周囲の顔面表情筋ならびに、あごの運動に関与する筋の異常収縮により円滑な開口・閉口に支障を来す病状」と定義されて、中枢神経系の障害に起因しているといわれています。
オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の症状
 オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)では、あごと口周囲の筋肉が緊張しすぎてしまい、ものがうまく咬めない、口が開かない、あご、口、舌、唇が無意識に動く、口が閉じられない、あごがずれる、うまくしゃべれないなどの障害が生じます。自分では止められない、または止めてもすぐに出現するおかしな動きで、他の人から見ると、自分で勝手に動いているのか、止められないで困っているのかわからないような動きです。
オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の原因
 このようなオーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の症状は、医薬品の内服によっておこる場合があります(二次性ジストニア)。一つは抗精神薬などの長期内服で見られる遅発性ジスキネジア、もうひとつは、パーキンソン病治療薬などドパミン作動薬の投与中に出現するものです。(参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ、重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け、神経・筋骨格系/ジスキネジア)
https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/adr-info/manuals-for-public/0001.html

神経歯科外来での検査
 神経歯科外来では、勝手に動いてしまう(不随意な)運動にかかわる主な筋肉の同定ならびに顎(あご)運動異常を評価するために、あごを動かす筋肉の活動と下顎(あご)の運動の検査を行います。また、オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の複雑な病状を把握して、患者様のお困りの訴えを理解する目的から、日常生活の困難度に関する質問票に記入していただきます。
 さらに、神経歯科外来の診察後に脳神経外科を受診していただき、医師がMRI、CTなどの脳の画像検査から、脳の器質的な障害の有無を診断いたします。
  下図Aはオーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の患者様の咀嚼時の筋電図ならびにあご運動検査の例です。オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の患者様では、Bに示す健常者のリズミカルな筋肉とあごの動きに比較して、勝手に筋肉が活動するため、あごの運動にリズミカルな様相は認められません。とくに本症例では開口筋(AD)の異常な筋活動を認めます。

神経歯科外来での検査
 左(L)右(R)の頬にある、咬筋(Mm)というあごを閉じる筋肉、こめかみにある側頭筋(Tm)というあごを閉じる筋肉、顎二腹筋(AD)というあごを開ける筋肉の筋活動、あごの上下(VERT)、前後(A/P)、左右(LAT)運動と、その速度(VEL)をそれぞれ示します。
 Aのオーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)では、リズミカルなあごの運動の消失と過度の筋活動の発現(AD)を認めます。

神経歯科外来での治療
 神経歯科外来の治療としては、検査データをもとに、1)オーラルジスキネジア(口下顎(あご)ジストニア)の診断を行います。2)口、あごの不随意な異常運動に義歯の不良がかかわるときには、義歯治療も行います。3)あごの位置の異常が慢性化している様なときにはマウスピースを用いたリハビリテーションも行います。4)脳神経外科専門医による脳機能の診断と、異常な筋肉の活動に対する薬物治療が行われます。

 治療の実際は病院の特色のページに載っている治療例をご参照ください。
さらに、神経歯科外来成田紀之が日本顎関節学会雑誌 Vol.26(2014)No.2p.85-92に「総説 口顎(あご)ジストニアの治療」日本大学松戸歯学部付属病院顎関節咬合科/神経歯科として依頼論文を受けて執筆しております。以下のURLからダウンロードしてご覧になれますのでご参照ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gakukansetsu/26/2/26_85/_article/-char/ja/

診療スタッフの紹介

氏 名
外来責任者 下坂 典立
歯科担当 石井 智浩,下坂 典立,成田 紀之

 院内連携における医科担当医

医科担当 牧山 康秀,廣田 均,平山 晃康

診療実績

平成26年度の神経歯科外来に来院した延べ患者様来院数は252回です。

診療分野・医療機器について

歯科口腔機能の専門医、補綴の専門医、顎関節の専門医、口腔顔面痛の専門医、頭痛専門医、脳神経外科専門医が診療にあたっています。

歯科口腔機能の専門医が、あごを動かす筋肉の活動を調べる筋電図検査、あごの運動検査から機能異常の診断を行います。

脳神経外科専門医が、MRI、CTなどの脳画像検査から脳の診断を行います。

フロアガイド(神経歯科外来)

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