微生物免疫学

所属メンバー

  • 教授落合 智子
  • 専任講師續橋 治,桒原 紀子,齋藤 真規
  • 助教瀧澤 智美
  • 助手(専任扱)小林 良喜

講座の特徴

 人類の歴史は、感染症の歴史と言っても過言ではありません。19世紀後半から20世紀前半にかけて数多くの病原性細菌が発見され、併せて化学療法薬の発見により、もはや感染症は驚異では無くなったと思われた時代もありました。しかし、新たな病原微生物や薬剤耐性菌の出現など、今なお感染症は人類が直面する大きな問題となっています。また、世界に類を見ない早さで高齢化が進んでいる日本では、高齢者の誤嚥性肺炎など口腔細菌と関係の深い内因感染症対策が求められています。
 感染症は、感染微生物と宿主間の動的な相互作用で、感染症を理解しその予防と対策を習得するには、微生物学および免疫学両方の知識が必要となります。微生物学においては、病原菌、病原因子や感染経路などを学び、免疫学では、免疫担当細胞と免疫組織、免疫システムそしてワクチンや予防法を理解します。また、歯科領域では、内因感染症としての齲蝕や歯周病などの口腔疾患、歯周病を誘因とする全身疾患について学びます。それらの知識を基に、高齢者における専門的口腔ケアの重要性、その予防法としての粘膜免疫ワクチンの意義などを理解します。微生物学・免疫学の講義を通して、全身との関わりを視野に入れた歯科医療の重要性を理解し、その知識を将来の臨床に役立てることを目的としています。本講座の特徴は、微生物および免疫学、それぞれの専門領域のスタッフが協力して講義や研究を実施するところにあります。

研究内容

 当講座では微生物学および免疫学の知識を基に、齲蝕や歯周病発症メカニズムの研究や歯周病が全身疾患に及ぼす機序の解明に取り組んでいます。更に口腔から派生する全身疾患の予防にも有効な口腔感染症に対する新たな粘膜ワクチン開発を行っています。

主な研究テーマおよび業績

  1. 歯周病発症メカニズムの解明:J. Dent. Res. 2010, 2011, Infect. Immun. 2011.
  2. 歯周病と全身疾患: Infect. Immun. 2008, FEMS Immunol. Med. Micribiol. 2010, 2011, Immunopharmacol. Immunotoxicol. 2012, J. Dent. Res. 2013, Arch. Oral Biol. 2014, Pathogens and Disease 2015.
  3. 口腔感染症に対するワクチン開発: Biochem. Biophys. Res. Commun. 2009, Mol. Oral Microbiol. 2010, Vaccine 2011, FEMS Immunol. Med. Micribiol. 2012, Infect. Immun. 2013.
  4. 粘膜免疫療法による全身疾患予防: J. Immunol. 2009, Immunopharmacol. Immunotoxicol. 2009, FEMS Immunol. Med. Micribiol. 2010, J. Dent. Res. 2014, BioMed Res. Intl. 2014.
  5. カテキンによる口腔感染症、全身疾患予防:Caries Res. 2006, Pathogens and Disease 2013.
  6. 齲蝕原因菌の遺伝系統学的解析:Int. J. Syst. Evol. Microbiol. 2008, 2009, 2010, 2011, 2013, 2014, Microbiol. Immunol. 2012, 2013.
  7. 口腔微生物の選択培地開発:Mol. Oral Microbiol. 2010, J Microbiol Methods 2014.
  8. 口腔微生物の比較歯科学:J Microbiol Methods 2006, Microbiol Immunol 2008.

連絡先

電話番号:047-360-9432
FAX番号:047-360-9601
メール:ochiai.tomoko@nihon-u.ac.jp
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